長野市A様邸のリノベーション耐震補強と断熱工事
⻑野市にある築 40 年 ⽊造住宅(2階建 36.1 坪)のリノベーションの耐震補強と断熱工事をご紹介します。
耐震補強 の計画と施工
実施プランに合わせて補強計画を⽴てます。全て計画通りに耐震補強が⾏えるかは、解体して状況を確認するまで分かりません。そのため、状況確認⇔再計算を繰り返す必要があり、ご予算額を配慮しながら補強⽅法を検討し、補強⼯事を進めます。 併せて間取り替えによって壁の位置が変わる部分に新しく基礎を設置します。
計画の調整、下処理も終わったところでいよいよ補強開始です。補強箇所は 1 階、2階合わせて 26 箇所になりました。地震の揺れに抵抗するため、壁の強度を上げる 柱と柱の間にクロスする支え「筋交」を追加します。
また、外周⾯や2階の直下など、より効果的に強度を上げる箇所にはさらに強度上げの施工をします。 ⾻組みだけだったものが、2種の補強をされることで⾒た⽬にも「丈夫になったな」とイメージできると思います!
床組と断熱⼯事
今回は床暖房を施⼯ご希望のこともあり、床の断熱性能を上げるために、断熱材はグラスウール 36K 品を 2層に分けて、合計120 ㎜を敷く計画で施工しました。床組は災害時の揺れや耐久性に強い「根太組(ねだぐみ)工法」で⾏います。
1 層⽬と 2 層⽬の間にもで 120 ㎜の断熱材の充填が完了しました。 この⽅法では隙間なく断熱材を充填できるため、床暖房の効果を更に高めてくれます。
外周壁の断熱⼯事
床⼯事の次は壁の⼯事です。 耐震補強がある箇所の断熱⼯事には少し⼿間が掛かりますが、柱に合わせ職人さんが断熱材を丁寧にカットし、隙間なく充填します。
断熱材を⼊れたら気密シートを張って、下地を組みます。リフォーム⼯事の場合は、この下地組をすることで既存の壁の状態に左右されず、格段に仕上がりが良くなります。
天井の下地と断熱⼯事
壁と同様に断熱材を⼊れ、気密シートを張ります。
ここまでが、柱や屋根・基礎になるハード部分施工の流れでした。完成すれば⾒えない部分ですが、長く住むためにとても⼤切な部分の⼯事です。今回のリノベーションは、「⻑期優良住宅化リフォーム助成⾦」が活用できる、耐震性や省エネ性、劣化対策、維持しやすさの向上を併せて行うことで、施工もお得になりました。
リフォーム時にはぜひ「助成金」についてもご相談ください。